毎週火曜日コラム 【デザイン基本論】No.006
火曜日【デザイン基本論】の担当・ガイシュンです。
今週は宣言した通りに『配色』の基本と技法についてを続けて説明させていただきたいと思います。まず3つの言葉を覚えてほしいです!それらは『ベースカラー』、『アソートカラー』と『アクセントカラー』のことです。
配色はただ色相を選ぶだけでなく、それ以上最も大切だと言われるのは「比率」です。例えば、同じ赤と白の2色を使った国旗のデザインでも、色の比率により印象/心理効果も違う訳です(もちろん配置、形状なども関係がありますが)。比率の基本知識を抑えることができたら、作るもののイメージをコントロールことが可能になります。一般的に:
『ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー』
『70%:25%:5%』または『60%:30%:10%』が無難な配色比率です。これだけ守ることができれば配色がバランスよく見えます。
・ベースカラー
全体のイメージを決める役割を持つ、構図上面積が一番大きい(広い)色のことです。世の中に存在している物事に例えてみたら、サッカーフィールドの芝の緑色やゆるいキャラクターくまもんの黒色なども、ベースカラーのいい例です。
ベースカラーのベース(Base)と違いますが、バンドの中のベース(Bass)と役割が似ていますね。アクセントカラーのような目立つ存在ではありませんが、バンドの土台と存在感を支える大切なパートです。
・アソートカラー
たまにサブカラーと書く教科書もあります。残念ですが正式の英語名前はサボーディネートカラー(Subordinate Color)です。アソートでもサブでも和製英語ですが、国内なら大体流通しています。アソートカラーの役割は全体の配色方針を決めることです。面積比率がベースカラーとアクセントカラーの間にあり、ベースカラーの統一感を固めるか、ベースカラーから変化を生むか、全体の方向性を決めるのはアソートカラーです。
アソートカラーが3種類の中で一番大切だと主張している人も少なくありません。
・アクセントカラー
面積はあまり大きくありませんが、大体ベースカラー/アソートカラーと対照的な色を使うことが多いため全体のイメージを引き締められます。小さい(狭い)ですが、見る人の興味と目線を誘導することができます。例えばペットボトルの緑茶パッケージを見ると、自然とお茶に連想しやすい緑、黄色朽葉が全体イメージの色として採用される理由はほぼ誰でも納得できますが、『なぜかピンポイントに赤色の丸があるの?』の答えはアクセントカラーです。また、ファッション誌のカバーも多用していますね。
もう少し例を挙げましょうか。
今週水曜日発売になった、ナオト・インティライミさんの最新シングル『LIFE』のCDジャケットは、うまくベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの配置を考量した配色の例です。真ん中にある紫色が和室の自然感から人工的/やや不気味のアクセントになり、全体を引き締めることがうまくできる例だと思います。
そして例えば『DIAMOND WAVE』、『touch ME!』や『Make my day』など、日本ポニーテール協会から『第1回日本ポニーテール大賞』を受賞したアジアの歌姫、倉木麻衣さまも、アルバム/シングルのCDジャケットがベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーの理論を実践している歌手の一人です。
日本だけでなく、あの世界有名なLady Gaga、Michael JacksonのCDジャケットも配色比率を中尉する作品が多いですね。では、今回最後下にいくつよく日常に見えるものを置きます。それぞれのベースカラー、アソートカラーとアクセントカラーをお分かりでしょうか?
それぞれのベースカラー、アソートカラーとアクセントカラーをお分かりでしょうか?
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